一般質問のためにデータを整理して検討しています。
小田川と支流の氾濫について、ダムの放流に原因を求めたり、ダムに頼った治水をしているから堤防強化が遅れていたなどの指摘がありましたので、検証してみました。
そもそも治水目的のダムの放流量は全体の放流量の11%(全体の放流量のピークである7月7日0時)。
降雨の続いている時間帯を通じてその程度なので、ダムに頼った治水をしているわけではありません。
ただ、堤防強化が足りなかったのではないかという議論は越水・破堤しているので結果論としてはその通りかもしれませんが、それだけだと今後の対策に活かしにくいのも事実です。
残りの89%は発電目的のダムからの放流で、ここがもう少し放流量を抑えたら水害を抑えられたといっている方がいましたのでさらにデータを取り寄せました。
新成羽川ダムを例にとると7月5日時点で水位21メートルからピーク時は28メートルまで上昇しています。有効水位が30メートルですので、貯められる分は精一杯貯めてくれていたように見えます。
5日時点の水位をもっと下げておけばということもありますが、これを10メートルまで下げておいたとしても流入量から考えるとあまり効果がないように思えます。
上流の降水量などのデータと水位を照らし合わせると降水量のピークから5時間後に下流の水位のピークが来ています。
しかし、どれくらい降るとどれくらい水位が上がるのかを予測できるほどのデータ量がなく、グラフを見ながらこの時に避難していればというのは簡単なのですが、結果論でしかないので、難しいなと思います。
一般質問を作る前にいろんな角度から検討をしようと思っています。
*写真:こういうエクセルデータをもとに統計的な分析をしています。